窃盗犯に狙われたのは、東京で人気の韓国料理店。
21日未明、店の防犯カメラが最初に捉えたのは、犯人の手だった。
窓ガラスを破壊し、外から手を突っ込み、出入り口の鍵を開けようとしていた。
すると、1人の男が誰もいない店へと侵入してきた。
真っ先に向かったのは、レジ。
手にはドライバーのようなものが。
それを使ってレジをこじ開け始めた。
力いっぱい開けようとしたが、うまくいかない。
今度は、思いっきり体重をかけたが、やっぱりだめ。
ついに諦めたのか、わずかにできたレジの隙間から小銭を手に取ると、ポケットに入れた。
ここで、頭上にある防犯カメラに気づくと位置をずらした。
しかし、その後も犯行の様子はしっかりとカメラに映っていた。
暗い店内をスマホで照らし、物色する男。
レジカウンターの下にある引き出しを開けると、中から封筒を取り出した。
実は、この中には、現金およそ30万円が入っていた。
男は、封筒を握りしめると店から逃走。
犯行時間はわずか5分だった。
被害に遭った韓国料理店を訪れると、コロナ禍で売り上げが落ち込む中での盗難被害に落胆していた。
被害に遭った韓国料理店「この(引き出し)中に、売り上げの封筒3枚あったが、それが全部とられた、持っていかれた。まさかこんなことがあって心が痛いです」
盗まれた現金に加え、レジの修理代など、被害総額は35万円ほどで、これは売り上げの3日分に及ぶという。
封筒の中の現金は、社員旅行の費用となるはずだった。
被害に遭った韓国料理店「2年間コロナ禍で(従業員は)頑張っていたので、みんなで社員旅行に行こうかなという感じだった、そのお金で…。もう完全にキャンセルですね」
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